美容師からのLINE
今日もまた美容師からラインが来た
【是非また、綺麗にさせて下さい】とのこと
美容師からのラインで消えていた記憶が蘇ってきた
2016年初夏
ずっと可愛いと言われ続けてきた私の人生に幕が降りた。幕が降りたというより思わぬトラブルにより幕を下ろすしか選択がなかった。
いつも通り美容院に行く
「近藤さん、顔小さいしベリーショートとかどうですか?」
「あ、あ…いや…整えるくらいで…いいです」
「絶対似合いますよ〜キャイキャイ」
「あの……」
美容師特有のあのキラキラ感 充実感 手強い 圧倒され気が付けば私は「お願いします」と言っていた、言わされていた
美容師はニコニコとしながらハサミを泳がせる
その間「あ〜やっぱり似合う〜キャイキャイ」という台詞を三度は聞いた
カットしている最中に勇気を出しツッコめばよかった。今となっては後悔しかない
「IKKOですやん!!!!!!」
心の中ではしっかりと突っ込んでいた
完成し写真をパシャパシャと撮られる
私は見世物なんかじゃない…目も二つでちゃんと耳も二つある…
隠居生活の幕開けです
と、言うことを思い出しました。
この美容師 たまに、半年に一度程ヤらかす
その度にああこの人は私に嫉妬していると思っている
私が綺麗だから
ああ美は罪なのね
BGMは ゆらゆら帝国で昆虫ロックでした。
今のところ信号には4回引っ掛かりました
信号無視はしていません
こんな私をどうかお許し下さい